リップルは、アイデンティティ証明(身元存在証明)にも関心を持ち、取り組み始めているように見えます。
https://ripple.com/blog/on-the-road-at-g20-the-role-of-identity-in-financial-inclusion/
現在、サイバー空間では複数のアイデンティティが持てます。通常のインターネット使用ではそれでもいいのかもしれませんが、経済取引上では問題が発生する時があります。
Eコマースでも公開鍵とリアルネームを結び付けるSSL認証という仕組みがありますが、中央集権的なシステムであるため、コストが高く保証期間は有限なので、常に契約を更新しなければなりません。そしてこれを利用できるのは通常企業です。個人では難しいでしょう。
そして、こうした仕組みを社会全体でカバーするということも今現在では難しい状態です。
リップルやビットコインの元帳を使ってアイデンティティ証明が分散化されたシステムでできるようになるとその意義は大きいです。
システムが証明するのは、「示されているアイデンティティは個人が持つ唯一のアイデンティティ」ということになります。そして、経済・金融取引において相手のアイデンティティ証明を求めたり、サイト運営者の判断でインターネット上での発言にアイデンティティを求めることで、信頼性を高めることができます。そうすることによってインターネット上に信頼と自由を同時に確立させうる仕組みを作れます。
このような仕組みは、政府も企業も作ろうとしていますが、世界的な仕組みには広がらないという問題もあります。国際的な取引が増えた今、外国人や外国企業のアイデンティティ証明も求められています。政府が行うと国民の生活の隅々までが監視されるという問題も出てくるでしょう。
将来的に、仮想通貨の元帳を使うと人間社会やインターネット社会が抱えてきた信用問題の多くが解決される仕組みが作れるかもしれません。
リップルのチーフ·コンプライアンス·オフィサーであるカレンギフォードは、G20首脳会議のイベントで、「技術と経済発展の中でのアイデンティティ証明」について議論しているということです。
Noru said on 2014年8月29日
この英語の記事よくわかりませんでした
個人のお金周り丸裸とかやめてほしいw
davidtojp(管理人) said on 2014年8月29日
個人のお金周り丸裸が嫌な人は、載せない自由もあると思います。
なにせ、ビットコイン、リップル等の元帳を使う話なので、使うも使わないも自由な世界の話なので^^
あまり、行き過ぎるとこれも怖い世界ですよね~
イトウ ユウキ said on 2014年8月29日
システムが証明するのは、「示されているアイデンティティは個人が持つ唯一のアイデンティティ」
たぶん、ここが味噌ですね!
あくまで、そのIDは個人に与えられていて、バックエンドでは個人に結びついている。
という事だけを証明するのであって、それがどこの誰さんなのかまでは証明も公表もしない。
リアルな身元とそのIDを公開したければすればいいし、とりあえずIDだけでもいいし。
うまく使い分ければ信頼と自由とを両立できるよ~。って話だと思いますよ。
davidtojp(管理人) said on 2014年8月30日
実際、運用面ではそのような形になると思いますね。
どのようなオペレーションで実現するかはまだ議論しなければならないことが山ほどあると思いますが、恐らく国際化がここまで進んできてますから、近い将来リップルなりビットコインなり元帳を活用してアイデンティティ証明している世界がくるかもしれません。
「Proof of Me」というサービスが実験的と言いますか、その走りと言いますか、ブロックチェーンを証明媒体として使うサービスを始めたようです。http://nomad-ken.com/3385
今のところもっともベーシックな、メッセージをブロックチェーンに埋め込むだけですが、こういったサービスの発展系が将来こういった方向に進みそうな気もします。
Noru said on 2014年8月30日
なるほど。難しいな。僕としては手軽にウォレット作れる!って世界がよかったな〜。